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KIYA-HEN CLUBLOG 2016年度版  「ヤバイよっ!」って言われても、言っちゃうんだけどさ…。(笑)
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まず、オレがウェブデザイナーかどうかって話なんだが、少なくとも以前はプロのウェブデザイナーだったよ。w

1998年頃から、所謂「ホームページ屋さん」をやってる訳だが、この10年余りで環境は激変し、当時の感覚ではもう全く商売に成らない状態になってるんですわ。
まぁ10年経つわけで、その間インターネットを取り巻く環境がガラっと変わったんで当たり前っちゃ当たり前なんですがね。

幸か不幸か、同業と言われる連中との交流が殆ど無いので、独自路線で仕事貰ってたんですが、何時頃からかどんどん仕事がなくなって来たわけです。

先に来た原因は「価格破壊」
次に来たのは「環境の多様化」

当初はHTMLを熟知してなきゃwebsiteは作れなかった。
専用エディター等もほとんど存在せず、殆どのクリエイターは、テキストエディターに直接HTMLを書き込んでた。
そのうち、FrontPageとか、HomePageBuilderとか、GoLiveとか、web制作ツールと言われるソフトが出て来て、HTMLを知らなくても、ある程度の事はエディターが処理してくれるようになる。
それがどんどん高度になって、JAVAスクリプトや、CSSなんかもそのエディターの内部で自動生成されるようになると、素人さんでもちょっとセンスがあれば簡単にそれらしいwebsiteが作れるようになってしまった。
そんな素人さんが、市場を席巻しだすのは時間の問題だった。
2005年ころには、ウェブデザイナーなんてのは、殆ど儲からない職業に成ってた。

元々は専門家達が何年も掛けて習得した知識や技術が、1つのアプリケーションの機能として組み込まれ、誰にでもノウハウなしでその知識と技術が使えるようになる。
素人さん達は、そんな便利なツールを手にして、それまで専門知識が必要で一部の人にしか出来なかった作業を簡単に出来る様になった。
そんな彼らが次に考えるのは「小遣い稼ぎ」だろう。

当初専門家たちは、自分たちが得たノウハウや技術に付加価値を求めていた。
それが「便利ソフト」の登場によって、その部分での付加価値は著しく価値を落とした。
つまり、今まで得てた利益部分が無くなる訳だ。

それでも、人件費はかかる。

1日の人件費をどの程度と判断するかは微妙だが、わかりやすい所で派遣会社の派遣料金を考えてみる。
一人派遣してもらう1日の代金は1〜1.5万円程度。
仕事の内容や難易度によって価格は前後するが、概ねこのくらい払えば、適正な人材を派遣してくれる。

これを正社員として計算するともっと高くなる。
手取り20万程度の人は、額面総支給で23〜4万程度。
他に、会社負担分の社会保険料や何かを入れると、月27〜8万の経費を一人の社員にかけることになる。
更にボーナス支給などを考えると、会社は年間で350〜400万くらいの経費を社員一人に掛けてる事になる。
それを1日に計算し直すと、1ヶ月20勤務で1年で240日、年間にかかる経費(給料含む)が400万とすると、
会社は1日約16,000円の経費をかけて社員を雇ってる計算になる。
正社員を使って仕事をする会社は、1日社員を使うなら、その内容はともかく、最低でも2万は取らないと利益が出ない。

そんな社員が、例えば1週間(実質5日)掛けて作業したとする。
内容はともかく最低でも10万円は請求したい。
本当なら、その他にイニシャルコストや、使用している機材やアプリケーションの減価償却、
お客さんとの連絡等の通信費などの雑費なんかも含めると、概ね15万位は請求したいところだ。

これを素人さんが、プロが制作した物と見た目にそっくりな物を作って、3万円で売ったらどうなるだろう?
当然お客さんは見た目に同じなら安い方になびくのは、道理である。

じゃなぜ素人さんは3万円で作れてしまうのか?

まず、彼ら素人には原価意識がない。
何時間かけようが、どんなツールを購入しようが、それらを自分の制作物の原価として考えない。
つまり、完全に趣味の世界で作ってるわけだ。
それを偶々出来が良かったので、売ってみましたって所だろう。
会社じゃないし、これに関する納税申告の必要もないので、価格なんて在ってないようなものなのだ。
つまり1万でも2万でも、まぁ売れりゃいいやって感覚でサラサラと作ってしまう。
プロがこれに対抗するには、技術や知識を総動員して、便利ツールじゃ作れない何かを作るか、単純に価格を下げるかしか無い。
しかし、収益を考えてる会社には、どちらも限界有るのだ。

で、実際の作業を見てみると、素人さんは便利ツールの内容を大きく超える作業は基本的に出来ない。
プロはそれなりに、便利ツールじゃ実現できない部分を構築することができる。
これは最終的に、更新やリニューアル時の利便性や、SEO等に影響してくる。

この部分のノウハウは、便利ツールには無い部分なので、こればっかりは素人さんには実現が難しい。
※もちろん例外もあるが…。

そしてお客さんの質。
2000〜2003年頃にかけて企業サイトを幾つか作ったことがあります。
その中の幾つかの企業は、発信する内容が無かった。(笑)

冗談みたいな話だが、当時、流行に乗ってホームページが欲しいのだが制作してもらえるだろうか?と言う依頼が複数件来た。
その内のいくつかはページは欲しいが、発信する内容が無いと言う、冗談にも成らない内容だった。
じゃ、何のために作るのか?と言う問いに対し、「取り敢えず今ホムペ位持ってないとカッコつかない。」みたいな理由なのだ。

そういう意識レベルだから、当然料金にも文句を言う。

ざっくりな見積で25万位はかかりますよと。
その他に年間のサーバー維持費やメンテナンス料金等もかかりますと説明すると、5万くらいで全部収まらないのか?と言い出すわけです。
ホムペがあっても役に立たないからお金は掛けたくないが、無きゃ無いでカッコつかないから欲しいとか言い出すわけですよ。
まったく呆れる話なんですがね。
こういう話に乗っかるのは概ね素人さんなんですね。
ビルダーでサクサクっと作って、会社から5万円貰って、小遣いにする。
小遣いと思えば5万はデカイですよ。

前例が出来ると、じゃウチも5万で作ってくれとなる。
その内、3万で作りますよって素人が出てくる。
そうなると、内容に大差ない(あっても分からない)から3万の方に依頼が殺到するわけです。
価格破壊が加速するんですね。

一番すごかったのは、某観光地の有名な企業が、顧客管理をwebでやりつつ、予約やなんかも受けたいと。
そういう多機能サイトを構築して欲しいって依頼が来た。
ちなみに、通常このレベルはソフトハウスでは250万円超えの内容で、販社を通したエンドユーザー価格はシステム込で800万コースの商品なのだ。

オレは本当なら最低160万は欲しい内容だったのだが、(それでも格安なのだ)色々事情もあったので、60万でと言う見積りをだした。
すると、返事が来ない。
待てど暮らせど返事がないので問い合わせてみた。
すると、そこまで予算を考えてなかったので躊躇してると言うわけだ。
じゃ、ざっくりで幾らの予算を考えてるのかと聞くと、帰ってきた答えが「2万円」だった。

もう馬鹿にされてるのかと思って憤慨したが、取り敢えず話を聞いてみると、
自分のところの社員がACCESSを使って顧客管理データーベースを作っやので、それと同等なものをwebに仕込みたいだけなので、2万も出せば出来るだろ?
という答えなのだ。

キーワードは「ウチの社員」。
素人でもできる話だから、安くていいだろ?と言うのだ。

実際に顧客管理のデーターベースと予約とそれにまつわる受発注管理となると、本格的なデーターベースをサーバーに仕込む必要が出てくる。
それを、一般のレンタルサーバーを使って、ACCESSをそのまま仕込めば良いだろ?って話になってる。
結論から言うと出来るわけがない。
レンタルした所で、最低でもホスティングサーバーを借りて、FileMakerやdbase位のレベルは最低仕込むことになる。
他に、それらを動かすために、PerlやPHPなんかも必要だ。
もし、無理矢理でもACCESSを使いたいなら、LinuxサーバーじゃなくてNTサーバーにFrontPageExtentionとかも必要になる。

つまり、馬鹿にしてるのではなく、そういうレベルの知識しか無いのと、知らないから料金感覚もむちゃくちゃなのである。

しかし常識的なレベルで考えて、2万円のシステムで全社の受発注、年間何億円分を管理しようという発想に無理があるとは思わないのだろうか?

これは素人が台頭した事による悪しき結果の一例だ。


そして、環境の変化。

できたは良いが、いざ運営となると面倒で大変なホームページの運営。
そんな面倒な物を個人で運営するなんてのは全く非効率的であることは、昔から皆知っていたが、
当初webでの表現方法はホームページしか無かったので、皆がそこに群がっていた。

問題はいくつか有った。
1)制作にはそれなりの専門知識が必要。
2)知識がないならツールが必要。
3)作った所で、アクセスを稼ぐ効率的な方法が存在しない。
4)ホムペを作ってまで発信する情報が個人にはそれほどない。


これらを一挙解決するサーバーサイドアプリケーションが出てきた。
「レンタル掲示板」だ。
レンタル掲示板を持つことで、自分以外の人の書き込みを誘発し、自分中心のコミュニティーを構築できるように成った。

これを発展させてもっと使いやすくるために、掲示板がよりパーソナルな「日記」になり、日記同士を連携させて「BLOG」に成った。
総じて言えるのは、これらは基本個人ユースであり、情報ソースはその人の日常であるということ。

であるならば、もう冗長なホムペは個人には必要なくなってくる。

さらにその直後にSNSが出てきた。
これは画期的だった。

会員登録と言う、外から見ると秘密主義で、参加していないと著しい疎外感を感じてしまうようなシステムだ。
なので、みんなこぞってSNSに参加する。
参加すれば、友人知人たちとの交流の場として、これほど便利な環境はなかった。
同時に、BLOGなどと連動して、それぞれのアクセスをかなり容易に稼ぐことができる。
中にはこれを商利用する人も出てきて、もうホームページの存在意義がどんどん薄れてしまいっている。

今やFacebookやTwitter等のSNSを活用しないのは時代遅れとして嘲笑される始末である。

この状況では、ホムペ屋さんはもう全く商売に成らない。

なので今時のウェブデザイナーは、大規模なwebsite、つまりSNSやBLOGの母体や大手企業の宣伝サイトをプロジェクトを組んで作る位しか仕事が無いのだ。
もう個人で「ホムペ作りますよ〜」ってのは仕事とは言えない時代に成ってしまった。

SNSベースのサイト構築では、個人としては簡単で効率的な宣伝や告知が可能ですが、その実働範囲はやはり、ホムペに比べて狭いんですね。
基本がSNSですから、そのSNSに参加している人しか対象に成らないし、内容によっては自分の登録されてる友人にしか告知できなかったりします。
もちろんその辺も細かく設定できますが、それを設定しながら利用するのは結局中級以上の人たち限定でしょう。

どこから客を集めて何処にアクセスさせて、何をどのように告知し、その結果をどのように活かしたいか。

これがハッキリ決まってないと、サイトって構築できないんですね。
これが決まってない段階で、雰囲気でサイト作って欲しいとか言うのは、逆に素人さんにお願いした方が今なら効率いいでしょうね。
そのかわり、作っても内輪で自慢するくらいにしか役に立たず、全く無意味なシロモノになってしまいます。

つまり、ホムペを本気で商売なり何なりに活用しようと思う人や企業は、多少経費がかさんでもプロに頼むべきなんです。

素人さんは、ここまでのプレゼンはしない(出来ない)でしょうし、製作後の運営のアドバイスもまず出来ないでしょう。

ホムペは作りっぱなしじゃ、何の意味もありませんから、ちゃんと運営する、運営できる環境も同時に必要なんですね。
その為には、プロにちゃんとお金を払って制作してもらうのが、長期的に見てむしろ効率的で、且つ経済的なんですよね。







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